静岡県の堤防太刀魚釣り考

静岡県はドン深の駿河湾を抱え、石花海（せのうみ、赤丸）を中心とした魚種多彩で豊富な水産資源を備えた海です。特徴として、陸地から深海（水深200以上）までの距離が他に類がないほど短く、水深400メートル近辺に棲む太刀魚が寄り付きやすい堤防が彼方此方に有る事が最大の特徴です。下記出典（みんなの海図）

特に赤丸の地域を石花海と言い、焼津、清水、富士、沼津、御前崎、松崎、土肥辺りからも遠征船が出て、深海性の魚から、ロックフィッシュ、オオアジ、イサキ、真鯛等々、色んな魚が遊漁されています。この豊富な魚種がベイトとなり、太刀魚などの回遊性の魚たちの棲みかとなっております。本州では和歌山県などが地形上似た地域となると思います。

大阪湾や東京湾などでは季節を選ぶのが太刀魚釣りですが、太刀魚は産卵期を迎える6月頃からベイトを求め、徐々に浅場に移動します、10月頃の産卵末期から回復期の1１月辺りまで浅場で捕食をし、また徐々に深場(和歌山や相模湾)に帰っていく為堤防からだと釣れる時期が出来てしまうのです。

ですが、静岡県や和歌山県では堤防やサーフへの寄り付きが良いため、陸っぱりから通年で狙える可能性が有ります。いや、有ると考えています。が正解かな？（笑

又、静岡県には他県を跨ぐ一級河川が数多く存在し、ベイトとなるイワシなどの必要とするプランクトンなどの餌が豊富にある事からも他には無い好フィールドなんだと考えています。

実際にジンペイ達は通年で太刀魚を狙う中、シーズン終了の2月末までは堤防から釣れていましたし、4月末には喰いは悪いもののもう釣れ始めていました。5月には2人でつ抜ける日も有り、梅雨明けにはもう本調子に近くなってきています。

タチウオが餌釣りで堤防から釣れるのは盆明け、とか。そういう話をよく聞きますが、地域ごと状況は違うのでアジャストする必要はあるのかな？と思っています。

日本でも有数の堤防太刀魚釣りのフィールドで遊べるこの事を幸せだと感じて、釣り場を大事にしたいものですね。